世界の中心でいろいろ叫ぶ

アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどに住んだ経験から、海外生活についてまるっと書いているブログです。海外での留学、ワーホリ、就職、資格取得から、恋愛&結婚、妊娠&出産、子育てなどなど。

1年の半分はエーゲ海をクルーズ

私が世界で出会った素敵な人たちについて書いているシリーズ第2回。

 

1回目はこちら↓

snowbunnie.hatenablog.com

 

今回はオーストラリア人のジェニーについてです。

たった一人のお客さん

私が白馬でスノーボードを教えていたころの話です。その日は雨でした。

雨の日は、スキー場では最悪の日です。

雪なら皆が喜び、晴れの日も最高、曇りもまぁよし、でも雨は雪は解かすし、ずぶぬれになるし、で私を含めほとんどのインストラクターは「こんな日は疲れた体を休めたい」と思っていました。

しかし幸か不幸か私にはお客様が。

グループレッスンだったのですが、たった一人だけ、オーストラリア人の60代と思しき女性でした。

普段のお客さんは大体40代くらいまで、しかも雨なので彼女が疲れすぎないかと心配していました。

しかし彼女は、目をキラキラさせながら何度もトライしていました。

若くても、途中でめげてしまう人もいるのに、彼女は素晴らしい集中力でどんどん上手になりました。

カフェにて。

雨も降っていたので、途中スキー場内のカフェで休憩しました。

ずぶぬれになった手袋やジャケットを乾かしながら。

二人だったのでいろいろとお話ししていると、彼女は63歳で、ロック・クライミングが趣味だとのことでした。

これだけでも驚きですが、なんとロッククライミングを始めたのは40代になってからだそうです。

私も自分のこれまでの話をして、私たちは意気投合!

彼女は、「楽しいからもっとおしゃべりしましょう!」とのことで、残りのレッスンはほぼおしゃべりしていました。w

地中海をクルーズ

彼女は若いとき、旦那さんと小さなお子さんとで、夏の半年間は地中海をクルーズしていたそうです。

あちらに船を置いておき、半年間だけオーストラリアで働いてお金を貯め、子供はホームスクーリングで学校に行かずジェニーや旦那さんが勉強を教え、数年間をそうやってすごしたそうです。

御年69歳のスーパーおばあちゃん

今でもジェニーとは友達です。

その後、私がニセコにいるときに遊びに来てくれました。

パースにも、マダガスカルにカイトサーフィンをする途中で寄るというので、会いました。その時ジェニーは68歳。

一人で旅をし、若い友達と現地で落ち合うそうです。

カイトサーフィンが趣味の68歳なんて、すごくカッコいいのですよね!?

しかも若いころからやっている、というのではなく、こちらも50代、60代で始めたものです。その好奇心と行動力には脱帽です!

 

今年69歳のジェニーは今も頻繁に旅をしていて、Facebookによると、現在はイタリアでクライミング旅行中。

そんなに旅行できるだけのお金があるのもすごいですが、彼女の旅行のメインイベントはクライミングやカイトサーフィンなどのアクティビティなので、宿や食事などにあまりお金はかけないようです。

パースで会ったときも、ひとりバックパッカー向けの安宿に泊まっていました。

 

彼女を見ていると、欧米の人が良く言う(そして私も大好きな)

"Age is just a number"(「年齢は数字でしかない」)

という格言ってほんとだな~と感じます。

彼女よりずっと若くても、彼女より肉体的にも精神的にも年老いている人はたくさんいます。

彼女が素晴らしいのは、いくつになっても「私はもう年だから」とか、「私にはできない」とかいうことがなくて、もっと人生を楽しもう!もっと行きたいところに行ってやりたいことをやろう!というエネルギーに満ち溢れているところです。

心が若い人は体も若い、と言いますが、その精神は本当に見習いたいと思います。